テキスト

安瑠璃はあずまやにいる曹敬観音に近づき、彼女を笑わせようと、月を摘み取って見せに来たのだと嘘をついた。 二人は身を寄せ合って冊子を広げ、経巻のあいだから月光が流れ出した。