テキスト

華麗な鳳冠は、期待に胸を膨らませた花嫁の手作り。 彼女はそれを大切に箱にしまい、誰にも見せず、祝言の日に愛しい人を驚かせようと心待ちにしていた。 しかし、その鳳冠が誰かに見られることはついになく、炎の中に溶け、燃え残った僅かな金のかんざしだけが残された。 本来はどのような姿だったのだろうか。