刑さんの手元に手記はなかった。かつて朱魚師姉はぐみ湯を使って多くの義士を救ったが、今は製法は失われ、村人たちは名ばかりのぐみ湯を飲んでいる。朱魚と親しかった医者が河市楽座へ引っ越したらしい。そこへ向かおう。