テキスト
侠客様、ようやく手が空き、こうして書簡をしたためることができます。先日の音闘大会での侠客様の演目は、いやはや、見事の一言です!今や梨園中でその話でもちきりになっています。あの煙羅姉弟子までもが、珍しく手紙を書くのを急かすほどです。侠客様には分からないでしょうが、これは実に前代未聞のことです。
近ごろは兄弟子たちが毎日のように押しかけてきては、「招かぬのなら、こちらから迎えに行くまでだ」などと言い出す始末です。それを聞いて放ってはおけず、大会の諸事をひとまず脇に置き、急ぎこの文を書いている次第です。侠客様は、この私が必ず自らお招きして迎え入れねばなりませんからね!
そうそう、侠客様ために特別に「保級札」も一枚取り計らっておきました。どうか早めに梨園へお越しください。皆、侠客様の来訪を心待ちにしています!