テキストここは兆花春と脚台春のお気に入りの場所で、ぴかぴかに磨き上げている。誰かが近づこうものならさまざまな口実を使って追い払っている。 毎月二十日、そんな二人の仲居がいつもと違い、一人の江湖の旅人をそこに長居させ、決して邪魔をしなかった。 その江湖の旅人が何やらびっしり描き込まれた陣法図を持っているのに気づいた者が近づこうとすると、のんべえに酒を飲みに引っ張られ結局誰も近づけないのだ。