テキスト来世の岸に集まる渡河者は、突如として現れたこの深い霧こそが桃源の仙気であると信じている。 その中に隠棲する仙人は法術に通じ、袖を振れば風が起こり、手を返せば雨が降るとされた。そこは戦乱や騒擾から遠く離れた仙境であり、人々は労働することもなく、飢えや渇きに苦しむこともないという。