テキスト安西軍第二十五鎮の最後の兵たちは、ここで散った。そしてこの旗こそ、あの白髪の将軍が待ち焦がれていた物なのだろう。 兵糧路が陥ちたあの夜、若き安西軍の兵士たちは、己の骨と血で壁を築き、襲い来る湾刀を食い止めた。 百年の後、この出来事を知る庶民が軍旗を掲げ、すべての通行人が必ず通る場所に立てた。 旗を碑とし、地の底に長く埋もれてきたその英名を、世の人々にこそ知らしめんとして。