テキスト
鎮戍倉の将兵が外で拾ってきた二匹のねこと二匹の犬は、顔を合わせるたびに朝から晩まで喧嘩ばかり。誰が一番陣営に貢献しているかで譲らない。
しかし、ぽぽの心の中では、他の二匹のねこや一匹の犬と比べられること自体が不本意だった。
だって、他のねこや犬がどんなに優秀でも、せいぜい人を楽しませる程度。でもぽぽは違う。人と同じ責任を直接担っているのだ。
契丹人が糧道を封鎖して以来、周囲も物騒になった。ぽぽは昼間は兵士と共に扉の前を守り、夜も休憩を返上して周辺の動きに目を光らせている。契丹兵が鎮戍倉を夜襲しようとしたことも何度かあったが、いずれもぽぽの警戒により受け流された。
ぽぽ――陣営の平安を報せる者。