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ゆるは放浪の猫 貧しさも繁栄も、騒がしさも静けさも見てきたけれど、どこにも「ここが自分の居場所だ」と思えるところがなかった そんなある日、あさぎの下で手を振る人がいた。香が立ちこめ、信衆が絶えず参じるその場所で…ゆるはようやく、「ここが人間の世界なのだ」と気づいた。