同天匣に凌雲の力があるのは、三つの要に因る。一つには木材の質が軽く、浮空して落ちぬこと。二つには形が開放的で、風に乗風して起き上がること。三つには腹の内に灯りを蔵し、火が燃えれば気が薄まり、かくして上昇の会を得ること。