テキスト

剣の柄に触れると、握りの部分に深い痕が刻まれている。何かをきつく縛りつけていたようだ。 剣身はとうに埃をかぶり、沈黙を守っている。その上に結びつけられていた栄誉も、執念も、追い求めたものも、すべて剣の主の命と共に水底へ沈んでいった。