テキスト幽霊船、砂漠を彷徨う帰らぬ舟だ。 飛泉宿は漢武帝の時代に設けられ、やがて西域の戦火に滅びた。 外界との連絡が途絶えても、最後の宿長は使命を果たそうとした。 幸いにも彼はついに果てしない沙海を越え、故国の国境にたどり着いた。 しかしその後は追放され、無実の「縛戎人」になってしまった。 不運に見舞われた末、傷と悲しみを抱え砂海へ戻った。 だが彼を待っていたのは冷たい風と胡楊、そして静かにそびえる孤城だけだった。 そこで彼は木の舟となり、寒く寂しい夜を彷徨いながら砂漠の旗を探し続けた。