テキスト

世は移り変わり、城は移転する。不見山の西隅には、かつて墨門の故地たる墨城遺跡が存在した。占風鐸が辰の刻に鳴り響くとき、墨城遺跡の入口付近に、一風変わった装いの墨門弟子が現れた。彼は、自らの難題を解決してくれる心優しい人を待ち侘びているのだ。