テキスト

バクミが落とした三足烏の鈴は、天水集から来たようだ。ほのかに湯通しした野菜の香りがする。 バクミは慌てて走っていき、鈴が落ちたことにも気づかず、ただひたすら前へ前へと駆けていた。帰ろう、家に帰ろう。天地がひっくり返っても、家は家なのだ。ずっとそこにあるのだから。