テキスト物心ついた頃から、江無浪がこの腕当てを手入れする姿をよく目にした 元々あった紋章は磨耗し、今はかすかに「燕」の字が残るのみ それを磨り消した者は、忘れるためだったのか、それとも心に刻むためだったのか? 三年前、江無浪は帰らぬ人となった この腕当てだけがここに遺された