テキスト

七月二十日、「力借りの術」はうまくいかず、兄から助言をもらった。五感を研ぎ澄ますと、やはり兄の言う通り少し上達した。 八月十五日、不思議だ!兄の指導を受けて、私でもひと月も経たず太極拳を習得できた。さすが双元にも認められた人物だ。 九月一日、兄は独自の太極技「乾坤一気」を編み出した。その威力は従来より強く、やはり兄は天才だ。 十月初め、兄が「#M太極拳は柔の力で#M剛の盾を制す」と言った。数十歩先から#M賊の盾を取るのを見て、思わず息をのんだ。 … 兄の状況は、昔とはまるで違う。 子どもの頃は悪くなかったが、田舎の山村なので、貧しかった。 文津館での暮らしは裕福で、風雅でしたが、門規は厳しく自由がなかった。 やはり今のように、山水に旅する方が、気が楽でいいや。