テキスト

盗賊は少年に三度刃を突き立てた。いずれも体を貫く一刺しだ。しかしその少年立ったまま、ぎゅっと盗賊を掴み続けていた。 盗賊は動揺し、四度目の刃が遅れた。少年はその隙に逃げ去った。水袋を抱えて。 なんてこった!盗賊は悪態をつきながら、新たな獲物を探し始めた。 あの少年はどうなった?遠くの地平線を見ながら、盗賊は思った。もうすぐやって来る砂嵐が、あの愚か者に思い知らせてくれるだろう。