テキスト
李鉄山が最後の力を振り絞って戦鼓を打ち鳴らしたとき、胸にかかっていた大歴通宝は体温で灼けるように熱かった。
かつて彼は仲間の霍さんと共に、汗を流しながら大歴通宝を何枚も鋳造していた。
だがそれらの銭はすぐに流通できなくなり、彼らも職を失った。
戦が再び始まると、李鉄山は槍を手に取った。今度こそ兵士として生きると決めたのだ。
彼は一枚の大歴通宝を拾い上げ、紐に通して胸に下げた。
捨てられた銅も溶かして鍛えれば立派な刃となる。
人もまた無用ではない。赤く染まった戦場で、李鉄山は一兵士として最期の戦いに臨もうとしていた。