テキスト柿の葉が紅く染まり、霜が降りる頃の秋景色。澄み渡る空に、そびえたつ紅楼の絵巻。秦川地方には柿の木が多く、赤く丸い実が、枝にぶら下がっている。遠くから見れば、燃えさかる灯籠の列のようだ。柿の実は甘く、皮は薄くて果肉は厚い。ひとたび地に落ちればすぐに傷んでしまう。だからこそ、壊れやすい果実をそっと守るために、目には見えない羽が生まれたのかもしれない。