何処とも無く葦笛の音が聞こえ、一夜のうちに遠征の兵士たちは皆故郷を想う。枯れた蔦、老いた木、崩れた壁。ただ葦の音だけが漂っている。過去の栄光は跡形もなく、砕けた旗の下にはどれほどの忠骨が埋まっているのだろう。