テキスト

かつて物語を持たなかった者が、かがり火のそばで自分の生涯をじっくりと振り返っていた。 この心はさておき、行いの跡のみを語ろう。火の光が彼の影を映し、糧帳簿の上にゆらゆらと揺れていた。彼の心もまた揺り動かされ、沈んでは浮かび、帰るべき場所を求めていた。