テキスト雲間渡内、霞む水面の果て、これは秦から逃れた地ではない。ここに住まう者たちは皆、雪を背負い一人歩む。遠くから帰る旅人よ、来た道を問うなかれ。塵を踏み分けてやって来たのなら、俗世を離れた粗酒を贈ろう。世の煩いをすべて樽の底に沈めてしまえばいい。明日の旅路は、川面を照らす月に託そう。ただ酒を飲み干し、今宵を讃えよう。山外の客は、その杯を幾つかの蓮灯の上に残していった。