テキスト

小さな剣の鍛造室に、一人の大将軍が座っていた。 「『破白』のために炉の火を焼べるのは、これで三度目だ。将軍、こいつで幾度戦場を駆け、どれほどの首を刎ねてきた?」 将軍は首を振り、もう覚えていないと答えた。 「あれは大勢の人を食ってきた。白いところには黒く焼け焦げた痕跡が浮かび、黒いところには灰白の傷跡が浮き出ている。だが、これが剣だ。剣とはこうして使われるものだ。」 真っ赤に焼けた刀身を金床の上に載せると、静まり返った室内にようやく音が響き始めた。一槌は庶民の眉の顰みを平らげ、一槌は敵の骨を砕く。散り飛ぶ火花の中で、将軍は古くからの相棒を見つめ、その眼差しは十七歳の頃と同じように清らかで鋭かった。 「将軍ともなれば、欲しい神兵利刃が競うように届けられるだろう。それなのに、なぜこれほどの大金と手間をかけてまで、『破白』を繕おうとするのだ?」 「この剣が我が手にある限り、世にこれより勝る剣はない。あなたがこの世にいる限り、それが『破白』の最後のよりどころだ。俺はこの『破白』で敵を斬り、失われた地を取り戻し、河西の隅々まで踏みしめてゆく。」 俺は力を込め、「破白」を叩いた。破白よ、破白。剣を打つしか能のない俺には、将軍の言うことはわからない。だが、おまえならわかるだろう? 将軍は「破白」を手に取り、深い夜の闇へ立ち去った。最後に、俺には長く長く生きていろと言い残した。彼が黎明を河西にもたらすその日まで。