テキスト過去を以て未来を知り、見えるものを以て隠れたるものを知る。墨山道の天を窺う志は、この一室に尽くされている。 墨山道の仕掛けと孤雲の算術が合わさり、天衍の算陣を築いて天地の変異を推演せんとした。歴代の巨子・大匠を経て、算陣はかつて山火や洪水の起こる時を推演し、一つの城を飛ばすほどの膨大な象数をも算出した。されど一夜にして城が崩れ、室が空になることは算出できなかった。 しかし天衍の四十九、常に一ポイントの変数が残されている……