一条のざらざらした赤い布絹。葛閲が残した廃棄された端切れだ。恩人から贈られた大切な衣から慌ただしく引き裂き、折れた槍に結び付けたもの。遠くから見れば、ひらひらと舞う赤絹のように見えたかもしれない。