テキスト

しろだんごの家族は兄弟姉妹が多く、誰もがそれぞれに個性豊かで、とびきりの得意技を持っている。 巧みに芸を披露できる者、高く跳び上がるのが得意な者、食べ物探しの名人、さらには一匹で旅に出てしまう勇敢な者まで! その中でしろだんごだけは、自分の長所がよく分からず、大家族の中でなかなか声をあげることができなかった。 唯一と言える得意技は、白くて大きな団子のように、ふっくらと丸くなって転がることぐらい。 しろだんごは何も言わないけれど、心の奥では大きなプレッシャーを抱えていたのだ。 そんなある日、しろだんごは「栖鳥岩」と呼ばれる場所を見つけた。 そこには、しろだんごに何かを期待する者もいなければ、誰かと比べようとする者もいない。 そして何より、みんながいちばん好きなのは、しろだんごが白くてまんまるな団子みたいに丸くなる、その姿なのだ。