テキスト

フェイは、飛びたくてたまらない猫だった。 空を横切るたくさんの黒い鳥たちが、きらきらと光るものをくちばしでつまみ、自分たちの巣へ運んでいくのを何度も見たことがある。もしあのきらきらしたものさえあれば、自分も空を飛べるようになるのではないか? フェイは、きらきらしたものを集め始めた。地面に落ちているかけらを少し拾い、人間からおこぼれをもらい、ときには黒い鳥の巣から、ほんの少しだけこっそり拝借する。それらを自分の巣に運び込み、まとめて寝床に敷き詰め、その上で丸くなって眠る。 黒い鳥はみんな、こうしているのだ。あと数日もすれば、フェイもきっと黒い鳥と同じように飛べるようになるはずだ!