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明穹へ この手紙を読むがいい。師は玄元の残党を討つ中で重傷を負い、もはや長くはあるまい。余生も尽きようとしているが、ただお前のことだけが気がかりだ。かつて乱れた墓地でお前を救ったとき、まだ言葉も話せぬ幼子でありながら、すでに刃を握ることを知っていた。その心が闇に囚われはしないかと案じていたが、孤雲に入ってからは年ごとに明るさを増し、老いた我が心を慰めてくれた。「明穹」という名の意味を知っているか。闇と光はもとより互いに生じるもの。お前は闇の中に生まれたが、やがて天を照らす光となれという願いを込めた名だ。世は明と暗が移ろい続ける。どうか己の心の光を守り、怨みや怒りに目を曇らせるな。 師 如晦絶筆