テキストこのみるく、あの白牡丹にあらず 彼女は白茶と共に舟に揺られて開封へやってきた猫 つまり、満開の牡丹ではなく、茶に浮かぶ牡丹である 冷たい水を静かに汲み、熱を入れて泡立つ音に耳を傾ける 茶壺から立ちのぼる泡を眺めながら、みるくはニャーと一声、ふわりとあくびをした 今日最後の一壺だ。陽も暮れたし、そろそろ閉店