テキスト

彼は財を使い果たしてまで、千を数える兵器を打たせ、帰義軍の栄光を受け継がんと望んだ。 自ら一振りの剣を鋳造し、自らを越王になぞらえて、潜伏しても志を忘れるなと己に言い聞かせた。 盃の酒の中に月を見、万里のかなたから響く王師の鬨の声さえ聞き届けた。 だが今は、刃に浮かぶ無数の錆だけが、彼の大いなる夢が空しく終わったことを物語っている。