テキスト
ある庫吏が商売で稼いだ銭を、すべてここに残した。
彼は恐ろしくなった。今日初めて叔父の本当の商売を知ったのだ。
軍の物資をすべて売り払い、銭に換えて自分の邸宅に収めていたとは。
今持ち出されたものすべてが、いずれこの陣営の将兵の命と引き換えになる。
彼は嘆き悔やんだ。わずかな出世のために、半ば命を賭けてしまった。
秘密が漏れれば味方に殺され、敵にはなおさら殺される。
今や鍵は失われ、叔父は激怒している。彼は恐れている、自分の死期が近いことを。
彼は思った、まだ一片の良心が残っていると。
あの汚れた金は、一文たりとも使えなかった。
誰でもいい、頼むからこの銭を持っていってくれ。彼の命だけは助けてくれ。