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商機と富を追うソグドの商人にとって、黄金のある場所が故郷となるのだ。 ある日、隊商の長である康真珠が、辺境を守る漢人の将軍と酒を酌み交わした折、将軍は酔いに任せてこう吟じた。「今宵の露は白く冴え、月は故郷にあってこそ、ひときわ明るい」 康真珠は、果てしなく広がる砂漠を眺めた。その黄砂の向こうにも、ソグドの民が「故郷」と呼べる地はあるのだろうか。黄金よりも、太陽よりも、なお明るく心を照らす場所が。 それこそが、胡楊の市が最初に築かれた理由である。