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栖鳥岩という名は、かつて神鳥がこの岩に棲んでいたという伝説に由来する。 今は白雲だけがゆるやかに流れ、神鳥の姿はとうに見えない。残されているのは、古木と岩肌、そして切り立った断崖ばかりだ。 しかし不思議なことに、いつからか別の「鳥たち」が岩の間に巣を作り始めた。彼らには羽はないが、山中を縦横無尽に飛び回り、昼夜を問わず休むことなく舞い続ける。歌うことはできないが、風がその声を拾い上げ、山を越え、はるかな外の世界にまで運んでいく。