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蒲先生はかつて、塾の先生をしていたことがある。その理由としては……科挙に落ち続けたからだ。 お節介な連中は陰で「蒲先生の中身は空っぽだ」と噂していた。趙兄貴がこの噂を知らなければ平和なものだが、一度耳に入れば、相手を捕まえて納得するまで論じ合わずにはいられなかった。 「科挙に落ちたからといって、学がないとは限らん」と趙兄貴は主張する。蒲先生は天下の大小事に詳しいだけでなく、常に独特の見解を加えることができる。「万事録」と呼んでも過言ではない、と。 蒲先生はそんな趙兄貴の期待を裏切らず、2年間家にこもって『飛龍記』を書き上げたのだ。巷では、劇場で大人気の『千里送京娘』がこの『飛龍記』を元にしたものだと噂されている。趙兄貴がこの話を聞いて驚き、蒲先生に真偽を確かめに行くと、蒲先生は曖昧にごまかすばかり―― 「そんなことより、まずは炙り肉でも食おうじゃないか」