テキスト

皇城をくまなく游び歩いたが、この福寧殿だけで大きな痛い目に遭った! 官家の寝殿が気になっただけなのに、頭をちょっと中に覗かせた途端、渾厚な内力に弾き飛ばされて三尺も後退し、危うく仰向けにひっくり返るところだった!一体どこの宮中の達人がここに控えているのか、その手際のなんと横暴なことか。 また殿内から衛士や宮人たちがけまりで腕を競い合い、談笑の声が賑やかに聞こえてきたので、首を伸ばして中を覗こうとしたところ、突然得体の知れない力に突き飛ばされ、仰向けに叩きつけられて、危うく向かいの宮壁にぶつかるところだった。一体いかなる達人がここを守っているのか、なんと荒々しい性分か! その時、傍らにちょうど一匹の太った茶色い犬がおり、口を開けて舌を出し、地べたに伸びた私の姿を一瞥すると、なんと尻を振って尾を揺らし、悠々と殿の扉をくぐって中に入っていったではないか! ひとまずこの転倒を記しておく。いつの日か面目を取り戻し、必ずやこの福寧殿を隅から隅まで探り尽くしてみせる!