テキスト

封龍山は、北岳の秀峰にして、三条の別神なり。伝えによれば、夏の禹王が治水の折、蛟龍をこの山に封じたことから、その名を得たという。 千年の間、封龍山は祭祀の典礼が絶えず行われ、碑文や頌歌に記され、香火は綿々と続いてきた。漢代の学者・李躬がここで師となりし者として教えを広めたのが、封龍書院の前身である。唐代の名士・郭震は山中に入りて剣を得、『宝剣詩』を著して庵を結び講学に励んだ。かくして山中の文脈は興隆し、学徒たちの心を引きつけた。 時あたかも四季は乱れ、幽雲の地は裂かれて分断された。墨門の長老・鶴心は大義を胸に抱き、険難を冒して封龍書院を興建した。「教えに類なし」の旗を掲げ、出自を問わず、貴賤を分かたず、春風のごとく人を化し、恵みの雨のごとく天下を潤した。乱世は一日にして平らぐものにあらざれど、余が見るところ、薪火は相伝え、火種は絶えることなきなり。