テキスト捨てられた一本の篆刻刀。かつては、ほとんど狂気に沈みかけた石工職人の愛用品だった。もしかすると、彼はとうに理性の境を越えてしまったのかもしれない。 石工職人の始祖はこう教えた。曲がるも直なるも、勢いに任せ、角と丸は、融け合う。巧を拙に隠し、真実を守る。万物の営みに、終わりなし。