テキスト
同門各位へ
言った通り、舞台で芸を競うというのは、まさに戦場。一瞬先も読めない世界です。
近頃の貴殿の演目、しかと見させてもらいました。曲はしなやかに響き、舞は艶やか。見事のひと言です。
ただ惜しむらくは、劇団全体の人気度が基準に届かず、今回は一時的な降格となってしまったことでしょう。
とはいえ、貴殿の実力が確かなものであることは誰の目にも明らかです。位は据え置き、引き続きこの場で研鑽を重ねることができます。
花にはまた咲く時があり、人にも再び巡る時があります。復活戦の準備はすでに進んでおります。今回の別れは、力を蓄えるための小休止にすぎません。
いずれ必ず、再び舞台の中央へ戻り、その才を存分に示す日が来るでしょう。気を落とさず、吉報をお待ちください。