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敦煌曲子詞とは、甘粛省敦煌の鳴沙山石窟で発見された、唐から五代にかけての民間の詞曲作品数百首を指し、その中には『雲謡集雑曲子』も含まれる。 文体の面では、この発見により、詞が『花間集』によって定型化される以前の発展過程の空白が補われた。それ以前は、多くの人が詞は五代期に成立したと考え、実際には唐代から詞曲が広く用いられていたことが知られていなかった。 内容面では、敦煌曲子詞は題材が豊富で言葉も素朴であり、唐・五代から宋初にかけての敦煌および河西一帯の生活風景を生き生きと伝えている。とりわけ多民族が共存し交流する姿を示す貴重な資料でもある。また、これらの作品は、初期の詞が『花間集』などの文人作品に限られ、主に男女の情愛を詠み、婉約が正統であるという従来の見方を修正するものでもある。