テキスト母猫には三匹の子猫がいた。 大花姉は走るのが速く、 二虎弟はあちこち突っ走り、 小小は一日中寝てばかり。 東で太鼓が鳴り西で騒ぎが起き、 人は南へ逃げ風は北へ吹く。 母猫は子猫をくわえて走る、 一度に一匹、休む暇もなく。 残された二虎弟が後をついてきたが、 腹は空っぽ、目は飢えに光り、 飯の匂いに誘われ路地へ曲がると、 ドボンと一声、影も形もなくなった。