テキスト鼓の胴体には三重の緋色の羅が飾られ、帯は蝶の羽のように軽やかに翻って絡み合う。これは人前で演奏できる楽人が持つもの。 鼓の音は次第に安定していき、小刻みに動く手首は風を起こす。その音はまるで馬が氷を踏み砕くようである。客席から割れんばかりの拍手喝采が沸き起こり、初めてたくさんの纏頭がもらえるようになった。