テキスト

龍蛇の如く、奔放で写意的な筆勢からは、作者の気概が伝わってくる。これは良い作品と呼べるが、地図とは言えない。 しかし、坊ちゃまから手がかりを得て、その線を別館前の山に当てはめてみると、急に「これが隠し通路だったのか」と悟る! 大巧は工ならず。最も優れた案内が、かくも質素な線の中に隠されていたとは。真実はこうして隠し得るものか、実に見事である。