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弟へ
この手紙を読む頃には、あなたもここでの出来事を知り、心に疑念を抱いていることでしょう。されど、この件について私は長らく考え抜き、決意を固めました。長年、私は李父の死を義父の罪と信じておりました。しかし近頃、公子の口から真実を知り、憎むべき相手を誤っていたのだと悟りました。真の仇は、大宋朝廷が言い放った「鳥尽きて弓蔵される」という非情な一言。それが李父の命を奪ったのです。私は長年迷妄に囚われ、悪に手を貸して参りました。李父を殺された恨み、義父に育てられた恩……その全てを、私は裏切ってしまったのです。
この艦を破壊することでのみ、私は罪を償うことができます。そうして初めて、姉は李父に顔向けができるのです。
どうか、私の願いを聞き届けてください。私を追わず、恨まず、これ以上深くを探らず、ただ己が身を大切に。厳しい冬、暖かくして、決して病になどかからぬように。