テキスト

鉄鉄へ: 鉄鉄、最近どうしてる? 前はうちにいた頃、金があっても使い道がなくてさ、俺ずっと暇を持て余してたんだよな。デカい屋敷、買った。立派な馬車、手に入れた。樊楼、行った……あのへんの贅沢はとっくに飽きちまったよ。金が多すぎる苦しみ、お前に分かるか?マジで息が詰まるんだよ! でも今回九流門に来て、ガラッと変わったぜ。ここの人はみんな逸材揃いで、話も上手いし、俺ここがすげー気に入ってんだ。 一昨日の話なんだけどさ、ボロボロの服着て杖ついたやつが来て、「五人の兄弟と父ちゃんが全員戦死して、嫂さんたちは軍営に連れて行かれたまま帰って来ない。八十歳の母親と甥っ子姪っ子を一山抱えて養わなきゃいけないんです、助けてもらえませんか」って言うんだよ。俺それ聞いて涙ボロボロでさ、路銀をガバッと掴んでごっそり渡しちまった。そしたらそいつ大喜びで、杖をポーンと投げ捨てて走り出しやがった。口では「大旦那様がお銭をくださった!大旦那様がお銭をくださった!」って叫んでてさ。おいおい、熱い心ってのは、マジで医学の奇跡を起こせるんだな! 数えてみたら、九流門に来てからのこの何日かで、俺は合計二十八人の九流門弟子を助けて、百八万通宝使ったよ。鉄鉄、九流門の人たちはマジで結構悲惨な暮らししてるんだよ! ただ一つだけ、ちょっと気に食わないことがあってさ。数日前から扉の前にラブレターがしょっちゅう届くようになって、范祺茶っていう九流門のやつが信の中で「兄さん、兄さん」って甘えまくって、ずっと「兄さん、ねずみと恋愛してくれませんか?」って書いてくるんだよ。こんなに真剣な人だからって承諾したら、いざ会ってみたらガタイのでかい巨漢じゃねーか!怒って即逃げたよ。俺の銭を騙すのはまだいいけど、感情を騙すのは許せねぇ! 鉄鉄、兄弟つれぇよ!もう何も言うな、お前九流門の「銭の穴に落ちた」ってとこに来て俺を探してくれ、残りの通宝全部お前にやるから。兄弟のとこ来て話し相手になってくれよ、うぅうぅ~ 方陽より