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十月二十九日:昨日は何一つ有益なことをせず、そのくせ夜更かししてしまった。今日は気力も体力も落ちている。まずは一日休んで回復することにしよう。 十一月一日:あの学者ども、本当にどうしようもない。経典修治というのは本意を汲むことにあるはずで、一字一句にそこまで拘る必要があるのか?「天下の不義を極め、人を辱めた者と言えば、必ずこの四王者を指して言う」を「四亡者」と書き誤っただけなのに、大意は変わらぬではないか。なぜ書き直しなど命じるのだ。夏の桀王、殷の紂王、厲王、幽王は、まだ生きているとでも言うつもりか。 十一月二日:今日はまた試験官が替わったのか。そもそもそんなことに何の意味があるというのだ。 十一月三日:三日間の追試で腰は板のように凝り、尻は盛り土のごとし。学究先生のほうも舟を漕ぎつつ夢心地。互いに苦しめ合う構図はすでに完成した。さて今日は、どちらが先に夢の中で墨門祖先の教えを直接聞きに行くことになるやら。 十一月四日:ようやく合格した。あの先生に対し、なぜか少し申し訳ない気持ちが湧いてきた。もっとも、どの先生だったかはもう思い出せない。天工閣の先生方は皆よく似た顔をしていて、どうにも区別がつかぬ。まことに不調法なことだ。 だが考えてみれば、先生のほうも私に再会したいとは思うまい。これでよしとしよう。