テキスト
ぴこは地面を歩くのが嫌いだ。小石が肉球に痛いのはまだいい。一番腹が立つのは、見上げても人間の服の裾しか見えないことだ。お腹を見せれば注目されるけど...そのたび、あの嫌なやつが手を出してくる。でも...ちょっと、気持ちいい。
これは屈辱だ!誓うぞ、人より高く、ブドウのツルより高く、家の屋根より高くなると!朝露に濡れたツルを爪でつかみ、誇らしげに下を見下ろす。これで全身が見える!でも次の瞬間、ツルから落ちちゃった。すると、下にいた人がスッと手を伸ばして、しっかりキャッチしてくれた。
それ以来、ぴこはツルの登り方を覚えた。ある日、ツルの下にいた人が「すぐ戻ってくる」と言った。でも待てど暮らせど...最初はツルの上で待ち、次はツルの下で待ち、やがて山道で待つようになった。もう来なかったら、他の場所を探しに行くつもりだ。