テキスト漸悟には二つの意味がある。一つは、二乗の果を得てから大乗に向かって発心する場合を漸悟と呼ぶ。これは生数が少ないか、全くないためである。二乗の凡夫から大乗に帰する場合は頓悟に含まれる。二乗の果を悟証したことがなく、生数が多いため、漸悟とは言わない。よって涅槃経では聖人の八万劫などについて説かれているが、異生が回心する劫数については説かれていない。もう一つは、かつて二乗の心を発し、二乗の行を修めた者が大乗に帰する場合、全て漸悟と呼ぶ。