テキスト

肉親を顧みず、情愛を捨て去り、己の残された身体すらも、人を喰らう天に捧げた。幸いにも半生を駆け抜け、彼女の心に刻まれた開山して天を窺う長い道は、もはや水面に浮かぶ拠り所なき月影ではない。それは今なお天高く懸かるが、かくも光り輝き、後の者が彼女の歩んだ道に沿い、階を拾って登り、蒼穹に至るのを待つばかりである。