テキスト

毛師匠はこれまで、たくさんの猫を拾ってきた。 道端の猫が、手足がちゃんとあるだけで、もうラッキーだ。中には百里も離れた場所に捨てられ、帰る家もなく、新しい家も見つからない猫もいる。病気で長く生きられず、数日で息を引き取る猫もいる。 毛師匠と猫との出会いは、一期一会。何度かエサをやり、新しい飼い主を見つけてあげるだけの関係もあれば、離れたくないと言って、この老人のそばに残る猫もいる。 毛毛は、師匠が最初に拾った猫だ。 そして、最後までそばにいる猫になるのかもしれない。