テキスト
ゆめは水遊びが大好きで、水辺で何時間も遊んでる。
ゆめは少し寂しい。自分が水を怖がってた頃は、たくさんの人が水辺で遊んでた。今、ようやく水遊びの楽しさがわかったのに、水辺には誰もいない。
もしかして、みんな月を水から引き上げて、もう来なくなったの?
ゆめは元気に水を跳ねさせたり、慎重に前足を水面に伸ばしたりする。どちらの場合も、月の姿は千のかけらに砕ける。
一つも掬えないなんて、猫としては許せない!
ゆめはあきらめず、今日も月を掬おうとしてる。安一飛に拾われたとき、酒の中に酔っ払って倒れてた。